ヨガ哲学 タパスの話

私の今年のタパス(苦行)期間も最終日を終えました。
今年から追加したタパスの1つは
『お肉を食べない期間を設ける」事でした。
お肉好きの私にとっては、なかなかの過酷な苦行なのです。

そもそもタパスってなんだ?
と思った人も多いのでは?
ヨガ哲学で説かれる行動指針の1つです。
タパスは悪い習慣を断ち切る事
本来の意味は「焼くこと」「熱を作り出すこと」悪い習慣を焼き払うという意味。
金を熱して純度を上げていくように、
不純物を燃やして、純度を高め、強くするような感じかな。

私が参考にしている2000年以上も前に書かれたヨガのバイブル、パタンジャリのヨーガ・スートラ『インテグラル・ヨーガ』では、こんな風に解説しています。
▪︎肉体面では
断食によって、脂肪や毒素を燃やす。
▪︎精神面では、
人から何を言われても、どんな悲劇的な状況に置かれても、それらの精神的苦痛を受け入れること。
うん…。私達現代人には少し無理があるように感じてしまいますね。
断食は正しく適度に行えば効果があると思うのですが、やり方を間違えれば危険です。
実際に私がインドに居た時に子どもでも断食の時期を実践してる子が居ました。←凄いですよね。
また、精神的点についても、
度を越えてしまえば心に過度な負担を抱えてしまうことになります。

そこで現代人にとって、より現実的なタパスを考えてみました。
①無理のない範囲で出来そうな事からチャレンジしてみる。
②小さな事でもいいから、やろうと決めたことを“毎日継続”してみる。(毎日湯船に浸かる、毎日掃除をするとか)
③普段の悪い習慣を変えてみる、辞めてみる。(暴飲暴食や夜更かしとか)
内容は人によって違っていいと思う。
私がアシュラムに入っていた時、修行の一環として動物性の食べ物を食べてはいけないと言う苦行がありました。
お肉だけでなく、生ける生命を殺生して食べてはいけないので、たまご、魚、それらの入った出汁などの含まれるものも食べる事が出来なかったのです。
食べる事が楽しみな私にとってはヨガのアーサナの練習より辛かったらかもしれません。
ですが、やはり身体が軽くなりアーサナが取りやすくなったり、胃もたれがなかったり、お腹の調子が良くなったり、身体には変化はありました。
ですが、私をとりまく生活環境での実践は難しく、私にとっては苦痛過ぎます。
なので私は年に数ヶ月の期間を設けて実践をしています。そんな小さな事でいいんです。

例えば、私はカフェ巡りが大好きでしたが、身体にあまり良くないカフェインを摂取しないようにする為コーヒーを年に3回しか飲みません。
3回はお付き合いで飲む事やご褒美として付けています☺︎笑
毎日のように食べていた大好物のアイスクリームも月3回までと決めています。
どんなに忙しくても毎日、アーサナをとりヨガと向き合う時間をつくります。寝る前にちょこっとの時だってあります☺︎笑
毎日行っていれば、気がつけばあっさりクリアできていた、なんてことも結構あります。

皆さんにとってのタパスは
どんなものでしょうか?

誰かが言っていたからではなく、あくまでも”自分にとって無理のない適切な”タパスを自分自身で設定するべきだと思います。
何をするのも継続することが苦手な人
にとっては、最初は続けることが困難に
感じると思いますが、続けていくことによって忍耐力が身についたり、
私がコーヒーの代わりにデカフェの紅茶やルイボスティーのおいしさに気づいたり、安眠出来るようななったように
もしかしたら、意外な気づきも生まれる事もあるでしょう♡

こうして小さな事でも
実現する事や毎日の積み重ねは
とても大切な事。
タパスに取り組むことで、
自分と向き合うことができ、
問題に対処する力がつき、
自分に自信が持てたり、
自分自身との信頼関係を築く
ことができるようになるかもしれません。
もし目標が達成できたら、さらに少し上の
ちょっと手が届きそうで届かない目標を
設定してみるといいかもしれませんね。
みなさんは今年やり残した事ありますか?
まだ今年は2か月もありますよ。


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